2025年4月17日、俳優の板垣瑞生さんが24歳という若さで亡くなったことが発表されました。
家族によると「不慮の事故」が原因とされていますが、その背景には精神疾患との闘いがありました。
本記事では、板垣瑞生さんの精神疾患の経緯や症状、そして統合失調症の可能性について詳しく解説します。
俳優として活躍しながらも、静かに苦しんでいた彼の姿を振り返ります。
メモ
板垣瑞生さんの不慮の事故についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
目次
統合失調症ってどんな病気?
統合失調症とは?症状と進行パターン
統合失調症は、思考や感情、行動がまとまりづらくなる精神疾患です。主な症状は以下の4つに分類されます:
- 陽性症状:妄想、幻覚、思考障害(会話に脈絡がない)など
- 陰性症状:感覚麻痺、引きこもり、意欲欠如、思考の貧困化など
- 認知機能障害:記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下など
- 対人関係の障害:人との関わりを避ける、閉じこもるなど
統合失調症の進行は一般的に「前兆期→急性期→消耗期→回復期」というパターンをたどります。
急性期には症状が強く表れ、周囲から見てもおかしな行動が目立つようになります。その後の消耗期では数カ月単位の休息が必要となります。
板垣瑞生の行動に見られる統合失調症の兆候
板垣瑞生さんの行動や症状を統合失調症の特徴と照らし合わせると、いくつかの一致点が見られます
- 判断力の低下:突然坊主頭にする、俳優を辞めてアーティストになると突発的に決断
- 記憶力の低下:この時期のことをあまり覚えていないと告白
- 日常生活の困難:退所後に日常生活もままならない状態に
- 急激な行動変化:周囲からみても明らかに普通ではない行動
これらの症状は統合失調症の典型的な兆候と一致していますが、板垣さんが公式に統合失調症と診断されたという情報はなく、あくまで推測の域を出ません。
板垣瑞生の精神疾患の症状と経緯
板垣瑞生さんは2024年3月にそれまで所属していた事務所を突然退所し、ファンに衝撃を与えました。
事務所側も退所の詳細については明かしていなかったため、「何かあったのでは?」と噂されていましたが、後に板垣さん本人が精神疾患が原因での退所だと自身のInstagramで公表しています。
この投稿をInstagramで見る
こちらの投稿で板垣さんが記載している精神疾患の症状と経緯は以下のとおりです。
- 2024年1月:ストレスやプレッシャーから精神的に不安定になり、不眠や拒食の症状が現れる
- 1〜2ヶ月:症状が改善せず、悪化
- 2024年3月:周囲から見ても明らかに異常な行動が見られるようになる
- 事務所退所後:さらに症状が悪化し、日常生活も送れない状態に
この時系列は統合失調症の一般的な進行パターン(前兆期→急性期→消耗期→回復期)とも一致しており、3月頃には急性期に入っていた可能性があります。
不慮の事故に至るまでの経緯
活動復帰を目指していた
板垣瑞生さんは退院後、少しずつ活動を再開していました。
2024年7月にはTikTokアカウントを開設し、9月には公式サイトもオープン。
また、ライブ配信サービス「Twitch」でゲーム配信を定期的に行うなど、ファンとの交流を大切にしていました。
さらに自身のInstagramでは「俳優復帰に向けて所属事務所を探している」と前向きな姿勢を見せ、「今回私が経験したことと同じような境遇になっている人たちのために私にできることや、自分自身の経験を通して皆様のお役に立てることを模索し、ボランティアなど様々な形で実行していければ」という将来の展望も語っていました。
精神疾患が原因で行方不明
2025年1月末、板垣さんは突如として行方不明となります。
家族の発表によれば「昨年より抱えていた精神疾患により、今年1月末より行方不明となっておりました」とのこと。
この時期は、板垣さんのTwitchでのゲーム配信も突然中止され、3月7日には配信チャンネルのスタッフによる公式Instagramで「現時点で、次回の配信予定が未定となっているためTwitchのアカウントを一時休止させて頂きます」と報告されていました。
行方不明の間、警察や友人たちの協力のもと捜索が続けられていました。
不慮の事故による死亡の詳細
2025年4月17日、板垣さんの親族がInstagramを通じて、板垣さんが「不慮の事故により逝去」したことを発表。
「先日、警察より東京都内にて遺体で発見されたとの連絡を受けました」と明かしました。
具体的な事故の内容や発見場所については詳細が明らかにされていませんが、家族は「活動復帰に向けて前向きに歩み始めた矢先、このような形で人生の幕を閉じることとなり、本人もさぞかし無念だったことと思います」と悔しさをにじませています。
24歳という若さでの突然の別れとなりましたが、板垣さんの真摯な姿勢や言葉は、多くのファンの心に残り続けることでしょう。
まとめ
板垣瑞生さんの急逝は、ファンや関係者に大きな衝撃を与えました。
統合失調症をはじめとする精神疾患に対する社会の理解はまだ十分とは言えませんが、板垣さんのようなインフルエンサーが自身の経験を語ることで、少しずつ変化が生まれています。
24歳という若さで生涯を閉じた板垣瑞生さん。しかし、彼が残した作品や言葉、そして精神疾患と向き合う姿勢は、これからも多くの人々の心に生き続けることでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。